ダビデ像は本当に包茎で短小なのか?包茎の謎と4つの定説

ダビデ像が割礼を受けていない包茎で、さらに小さなペニスであることについて、一度は耳にしたことがあるかもしれません。

実はダビデ像だけでなく、古代ギリシャやローマの彫刻では、多くの男性像が短小ペニスで描かれています。

この記事では、ダビデ像が包茎で短小に表現されている理由や、ミケランジェロの意図について、歴史的な視点から詳しく探ります。

結論として、ルネサンス芸術と作者ミケランジェロの意図により、ダビデ像は包茎、そして短小に造形されたと言えます。

ダビデ像の包茎と小さなペニスの不思議

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ダビデ像のペニスは本当に小さいのか?

ダビデ像はルネサンスの巨匠ミケランジェロによって、1504年9月8日に公開された傑作彫刻です。彼は1475年にフィレンツェで生まれ、1564年にローマで生涯を閉じました。

実際にダビデ像の写真を見ると、体全体のサイズと比べてペニスがかなり小さく見えることがわかります。

現在、ダビデ像はイタリア・フィレンツェのアカデミア美術館に展示されています。

ダビデ像は真性包茎

ダビデ像のペニスのクローズアップ写真

尿道口の部分を詳しく見ると、包皮が覆っており、包茎であることが明らかです。

さらに、包皮の開口部が非常に小さいため、勃起しても完全に皮がむけない真性包茎であることが分かります。

また、外観から判断して、包皮がきつく締め付けるカントン包茎ではないことも確認できます。

ダビデ像の包茎が奇妙な理由

出典:Wikipedia

ダビデ像のモデルであるダビデ王は、旧約聖書に描かれる古代イスラエルの2代目の王です。

イスラエルでは古代から現代にかけて、生後まもなく陰茎の一部を切除する割礼という儀式が行われています。

歴史的に見てもダビデ王は確実に割礼を受けており、彫刻のように包茎ではなかったはずです。

つまり、芸術作品としてのダビデ像が包茎であることは、イスラエルの歴史や文化の観点から見ても奇妙であると言えます。

ダビデ像のペニスが小さい理由とは?

ダビデ像はその体全体に対してペニスが小さく制作されています。しかし、これは不自然なことではありません。

体全体を考慮すると、通常の1.5倍ほどの大きさが期待されるかもしれませんが、彫刻家の意図により小さめに造られたようです。

このディテールは後に詳述しますが、失敗作ではなく意図的な芸術的表現の一部です。

ダビデ像が包茎とされる2つの説

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定説1.包茎・短小はルネサンス芸術の表現

古代ギリシャのルネサンス期の芸術において、古代ギリシャ人は割礼を野蛮な行為と捉えていました。

そのため、割礼の跡が残ると芸術品としての価値が下がると考えたミケランジェロは、ダビデ像を意図的に短小で包茎に描いたとされています。

しかしこの見方は、聖書で推奨されている割礼の考え方とは対照的です。そのため、「なぜ包茎なのか?」という点が大きな議論を巻き起こしました。

聖書には以下のように記されています。

あなたたちの男子はすべて、割礼を受けるべきである。包皮を切り取りなさい。これは、私とあなたたちの契約のしるしである。どの時代でも・・・生まれてから8日目に割礼を受けなければならない。

そのため、この説が完全に正しいとは言えません。あくまで一つの定説です。

定説2.ダビデ像は歴史的にダビデ王ではない説

大胆かつ少数派の意見として、このダビデ像がダビデ王ではないとする説も存在します。

異なる文化圏の人物であれば、包茎であることにも納得がいくでしょう。

しかし、この彫刻は左手に石の入った袋を持っているため、ゴリアテとの戦いを描いたダビデ王である可能性が高いです。

したがって、この説は証拠が不足しており、信憑性が低いと言わざるを得ません。

ダビデ像が短小とされる2つの理論

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ダビデ像が短小とされる理由については、2つの有力な理論があります。どちらの理論も信頼性が高く、意図的に小さく表現されたと考えられます。

定説1.ルネサンス芸術の表現を重視

大きなペニスは乱暴さや不細工、欲望の象徴とされ、一方で小さなペニスは知性や教養、道徳心の象徴と捉えられていました。

ダビデ像が作られる以前の時代、特に古代ヨーロッパでは性器崇拝が盛んで、ペニスを強調した表現が多く見られました。

そのような文化背景もあり、ミケランジェロは芸術作品の美感や品格を考慮し、意図的に小さなペニスを表現したと言われています。

定説2.設置場所を考慮して作られた

ダビデ像は、各パーツを細かく見ると非常にバランスの取れた体つきをしています。人体の美しさを正確に捉えています。

しかし、全体を眺めると、特に下半身に比べて上半身の方が大きく見えます。顔や腕と脚を比較すると、その差が一層明確です。

これは、本来高い台座の上に設置されるよう設計されているため、下半身を小さく見せる工夫がなされていると言われています。ヴェッキオ宮殿の正面や教会のファサードに置かれることが想定されていました。

しかし現在、この像はアカデミア美術館のホール中央に展示されており、この配置がペニスを相対的により小さく見せている要因とされています。

ダビデ像が包茎に対するSNSの口コミ

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ダビデ像を「短小包茎」と言うのはやめて♥ 古代ギリシアでは、小さな包茎は品格があり、知性と理性の象徴とされていたんだから。決して理由もなく短小で包茎なわけじゃないのよ♥ ダビデくんをもっと優しく見守ってあげてね♥ 出典:Twitter

お茶を飲んでいる時に親が「そんなに鍛えてダビデ像を目指してるのか?包茎だけど」と言ってきて笑いをこらえるのが大変だった。 出典:Twitter

短小包茎が美しいとされた時代もあったんだぜ。美術史を学んでたから詳しいんだ。ダビデ像なんかも短小包茎だしさ。 出典:Twitter

実は…人類の歴史では包茎こそが美しいとされていた時代が長かったんです…ローマにあるダビデ像も包茎です。古代ギリシャでは包茎こそが最高の美しさだったんです…何が言いたいかというと、価値観は時代とともに変わるから、包茎でも堂々としていれば良いのです。 出典:Twitter

安心して、あの有名なダビデ像だって包茎なんだよ。日本人の大半は仮性包茎なんだから。 出典:Twitter

以前から言っているのですが、包茎や短小を恥ずかしいと感じる価値観はおかしいです。ミケランジェロのダビデ像も包茎短小ですが、その時代には小さな局部が理性的で賢いと評価されていたのです。局部の大小にコンプレックスを感じる必要なんて無いんです。 出典:Twitter

ダビデ像を包茎だと揶揄する人もいますが、Twitter上では包茎に対して肯定的なコメントが多く見られます。

ユーモアを交えたツイートも多く、思わず笑ってしまうものもありました。

男性の7割は仮性包茎と言われていますし、歴史的にも王の一部が包茎であったことを考えれば、恥ずかしがることはないのかもしれません。

ここで、ダビデ王とソロモン王、ゴリアテとの関係についても少し触れておきましょう。(包茎や短小の話題はこれで終わりです)

ダビデ王の物語とソロモン王との深い絆

パソコン資料を見ながら上司の医者が部下の医者に教えている

英雄ダビデは旧約聖書にも登場する人物

出典:Wikipedia

ダビデは旧約聖書「サムエル記」から登場する英雄で、イスラエルの第2代国王です。写真に写っている人物はダビデで、奥に槍を持つ巨人がゴリアテです。この時のダビデは15歳前後とされています。

紀元前1040年にベツレヘムで生まれたダビデは、紀元前961年にエルサレムでその生涯を閉じました。

元は羊飼いだったダビデは、初代王サウルに見出され、イスラエルの宿敵ペリシテ人の巨人戦士ゴリアテ(身長約2.9m)を石投げで打ち倒しました。

上のダビデ像の写真では、左手に持っている袋には小石が詰まっています。この中から一つの石を取り出し、ゴリアテの眉間を狙い打ちました。

普通サイズのダビデが巨人ゴリアテを倒したことから、後に「ジャイアントキリング」という言葉が、小物が大物を打ち負かす意味で使われるようになりました。

ダビデの子がソロモン王

多くの人々が知っているソロモン王は、実はダビデ王の息子です。(画像の中央右)

ソロモン王は、古代イスラエルの最盛期を治めた王で、その治世は紀元前961年に始まりました。

歴史上最も繁栄した王としてソロモン王が知られていますが、なぜミケランジェロはダビデ王を題材に選んだのでしょうか?

それは、ミケランジェロが巨人ゴリアテを倒した英雄としてのダビデの勇姿を作品に表現したかったためだと言われています。

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